2013年6月19日水曜日

本誌第3号 在庫入荷済みのネット書店のご案内

『CORE Journal 循環器 no.3 2013 春夏号』が,発売となりました!
是非是非,書店にてお手にとってご覧下さい!

流通の関係で,アマゾンをはじめネット書店への入荷に時間がかかっております。。
下記のネット書店は在庫入荷済みですので,お急ぎの方はこちらからご利用下さい~

紀伊國屋書店ウェブストア
丸善&ジュンク堂ネットストア
メディカルブックセンター

今年に入って,既刊号含めまとめてご購入いただく読者の方がたいへん多く,本当に本当に嬉しく思っております!これからも大切に作り上げていきますので,引き続きCOREジャーナルをよろしくお願い致します。

2013年6月4日火曜日

本誌第3号(no.3 2013 春夏号)6月17日発売予定です:マニアックな見どころ

最後の校正。今号はスタッフの戦力ダウンもあり,
遅れての刊行です。次号までにカムバックの予定です。
秋冬号は,「秋」のうちに出さねば。。
第3号,予定よりもだいぶ遅れてしまいましたが6月17日(月)に刊行のはこびとなりました!書店さんの店頭に並ぶのはもうちょっと先になりますが,お手にとってご覧いただけると嬉しいです。

以前このブログでも,第3号で取り上げるテーマをご紹介しましたが,いろいろあって,下記の内容を次号(第4号)に繰り越すこととさせていただきました。
  • CQ8 携帯型呼吸補助装置ASVは心不全に対する治療となりうるか?
  • 榊原カンファ:心房細動で脳梗塞を発症した3例から学ぶこと
楽しみにして下さっていた方がもしいらっしゃいましたら,ほんとうにごめんなさい。次号で必ず掲載しますので,今後ともCOREジャーナルをどうぞよろしくお願いいたします。

マニアックな今号の見どころ

■CQ & CORE
クリニカルクエスチョン(CQ)→疑問の定式化(PECO)→情報収集(PubMed検索)→専門医の回答(実臨床でどうするか),という段階をおさえながら,具体的な解決策を導く構成になっています。
各CQのコラムとして・・・
 ・名郷先生の「エビデンス解説」
 ・国内外の先生にいただいたコメント「Voice」
メイン回答者,エビデンス解説,Voice,こんなに頼んで内容が重なったらどうしようと思っていましたが,実際に重なることはほとんどなく。「これってスタンスとしては正反対に近いよ・・・ どうしよう・・・」と,ドキドキハラハラなこともありました。そのまま掲載させていただくことをご了解くださった執筆者の先生方に心から感謝です!
そんなところも,ちょっとマニアックな見どころです。

■From the investigators
今号ではHPS2 THRIVE試験に関わったJane M. Armitage先生にお話しを伺いました。小社インタビュアーによると,Armitage先生はとても理知的で,それでいてとてもチャーミングな方で・・・
 I had a lovely interview with Dr. Jane Armitage. She is very nice!
だそうです。文字にするとお人柄までなかなか伝えられないのですが・・・ お人柄を想像すると,文字が生き生きしてくる気がします。マニアックすぎるけど,今号の見どころ。。

■榊原カンファレンス
今号のテーマは狭心症です。お一人の患者さんの症例紹介の後,薬物でいくか,ステントでいくかのディベートが行われました。ここでの議論がこの患者さんの治療方針に影響するためか,遠慮なしの真剣・直球勝負。ちょっとだけ抜粋しますと
薬物治療よりもリスクの高い侵襲的な治療を,自分の家族が受けることを考えて下さい。行う必要があるという確信があればまだしも,そういうものがなくて,脳卒中などの合併症が発症したらやはり後悔しますよね。私もそういう状況ではステント治療はできません。どうしても行ったほうがよいという状況になってはじめて行います。まずはリスクの低いことからやっていくべきだと思います。
私は,住吉先生の「安易にステントを入れるな,内科医のメスはメディカル(薬物治療)だ」という言葉を思い浮かべながら,目の前の患者さんにどのような治療がよいかを考えています。そのうえで,この患者さんにはステント治療がよいと判断しました。理由としては,まずはこの方はアダラートCR を40mg に増量しても症状が強く,著しく生活が制限されてしまっています。器質的狭窄に伴った冠攣縮がらみの発作を薬物のみで完全に抑制することは簡単ではないと考えました。二つ目は・・・
結局,この患者さんにはステント治療が行われました。その後の経過も本誌でご紹介していますが,合併症もなく発作が治まったということです。よかった。。「自分の家族だったら」ではじまるディベートを聞いたら,とても人ごとのように思えなくなりました。「医師 対 患者」というより「人 対 人」の現実感,緊張感,厳しさ,喜び・・・のようなものを,ほんの少しですが感じることができた気がします。文句なしの,今号の見どころです。